「メガネはもっと安くなる!―価格破壊への挑戦」 冨沢昌三 (著)   March 2007
  売上高335億円、東証一部上場の株式会社メガネトップ代表取締役社長、冨澤昌三さんの著書。 この本で、僕が一番有益だと感じた箇所は、メガネトップの事業拡大戦略、成長戦略であるドミナント戦略の具体的な手法のところだ。

このドミナント戦略は、多店舗展開をする企業にとっては有効な戦略で、この戦略を採用して成功している著名な企業には、セブンイレブン、スターバックス、ウォルマートなどがある。 スターバックスは、日本でもドミナント戦略を実行しているが(福岡の中心地、天神でも徒歩3分程度の圏内に4店舗の密集地があったりする)、アメリカ・ニューヨークでは1ブロックに1店舗の割合であったりと強烈なドミナント戦略を実行している。

ドミナント戦略のメリットは、広告宣伝費の削減(地域が絞れ、規模の経済が働く)、知名度アップ(何店舗もあれば、目に付く)、社員の配属と活用性(応援や病欠時でも動かしやすい)、競合の抑制(他社の出店を不利にさせる)、消費者の便宜性(ほしいと思ったら、近くにある)、効率的な配送(密集しているので物流コストが削減できる)といったところだ。

冨澤さんの本では、ドミナント戦略の具体的な手法が書かれており、実に実践的で有益だ。

出店地選択のポイント:
1.市場調査の実施
専門店志向の客層が多いか、ディスカウント店志向の客層が多いかを調査。スーパーマーケットの商品構成を見ればだいたいわかる。食料品売場、衣料品売場によりその地域の生活水準が判断できる。
2.競合店の有無
ライバルがいないとやりやすい反面、競合に攻撃されやすい。競合がいれば、その店を調査することでその地域の市場性を判断できる。まったく競合がいないというのも、やりづらい。
3.新興住宅地には出店しない
新興住宅地には、住宅ローンで苦しい人が多い。まだ若い人が多い。できれば開発されて15年後程度の住宅地が出店に最適。
4.都市計画等の情報収集
ロードサイド店が中心のメガネトップでは、計画路線の情報をいち早くキャッチして最適な場所に出店することが重要。
5.その他
人口は、出店する店舗を中心に半径2キロ以内に3万人。

メガネトップには、メガネトップの客層があるので、これをそのまま自社の戦略に採り入れるのは早計だろうが、基本は応用ができる。 スーパーマーケットの市場調査は、その地域の所得水準を測るには効果的だし、競合店や新興住宅地の意味、商圏など、現実に即したノウハウだと感じた。ディスカウント店志向の客層が多いスーパーマーケットの地域で、高級な専門品を売ろうとしても失敗するのは目に見えているだろう。

もし、有店舗型のビジネスをされる場合は、この本を参考にされてはいかがだろうか。
サイトマップ: 特別レポート 商品:
 • トップページ
 • プロフィール
 • ブログ(1,000冊読書)
 • English
 • リンク集
 • お問い合わせ
 • 特別レポート
 • 無料メールマガジン
 • エッセイ
 • 「おっとり系」公式サイト
 • セミナー収録CD・DVD
 • 講演・セミナー・集中講座
 • コンサルティング
 • ベンチャー参画(参画・戦略策定)